石の上にも4年(3)

 有り態に言うと移住は大変なことが多いのは事実。私の場合かもしれませんが。そんなこと皆さん「当たり前」と思いますか。何処に居たって生活は大変な訳で、奄美へ来たら大変じゃなくなるということはありません。沖縄の移住グループの代表が「苦行」になるならやめた方がいいと発言がありました。本当に苦行になるならやめた方がいいと思います。それを上回る何かが見つかるといい。

 気候風土は変わり、近所づきあいも変わり、特に島特有の濃密な人間関係に直面して簡単に都会っこの私たちが馴染むということはないと思います。それこそ毎日が違和感の連続。気候に順応していけるかさえ個人差があります。(私の場合時間かけて「合ってる」のが分かった)太っている人もいれば痩せている人もいる個体差があるのですから。ただ「興味心旺盛」は適応の最大パワーではあります。

 価値観の壁は大きいです。全くの当然の話で、1300kmも離れた、日本の国の最南端と関東と価値観が一緒のはずがありません。4年過ぎても未だ地元高齢者同士の会話はほぼ理解できません。価値観が違うのは言葉が解っての上です。ここは「外国だな」と思うことがしばしばあります。

 ただ、最近になって考えるのは、「奄美の凄さ」っていうのはある気がします。改めて圧倒的な「自然の力」というか・・・。何をどう言っていいか難しいのですが。最近は自然破壊で魚や貝やたこ、ウニが少なくなって環境の悪化していると言われます。それでも海の風や、空気の匂い、綺麗さとか山や木の人が入れぬ静寂感。自然は圧倒的に残っていて自然の有形無形の恵みというのはきっとあるのだと思います。私も最近になってその辺りがようやく解ってきたレベルかもしれません。4年経ってわかることなのかな。

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