石の上のも4年(2)

以前、移住4年目について色々書いてみましたけれど。今回はその続きの(2)を書いてみようと思います。会社に就職する場合もそうですが4年目あたりから周囲の様子や景色や考え方が急に実を結ぶ様に急激に見えてくる感じと似てます。最初は移住の新人、初心者で当然島に移ってくる訳ですが、様々な体験、経験、人との付き合いの中での学びが実ってきて、移住中級レベルに達するか、という様な事かもしれません。

とは言え、まあ有り態に言ってしまえば、移住は大変なことばっかりの積み重ねです。私の場合かもしれませんが。そんなこと皆さんは「あったりまえじゃねーかー」って思いますかね。何処に居たってそりゃー大変な訳で、奄美へ来たら大変じゃなくなるということはそもそもありませんよね。そうなんです。沖縄の移住グループの代表が「苦行」になるくらいならやめた方がいい、みたいな発言がありましたけれど。本当に苦行になるならやめた方がいいと思います。

気候、風土が変わり、近所づきあいが変わり、特に島特有の濃密な人間関係に直面したとき、そう簡単に都会っこの私たちがすんなり馴染むということはないのだと思います。それこそ毎日が違和感の連続です。まず気候に順応していけるかだって様々に個人差がありますし、太っている人もいれば痩せている人もいる様に、個体差がある訳ですから。ただ稀に興味心旺盛の塊みたいな人は良いかもしれませんね。

価値観の壁はまたまた大変大きいものがあります。それも全くの当然の話です千何百kmも離れた、日本の国の最南端の地と元いた関東と価値観が一緒の訳がありえない事くらいとっくの昔にわかりますよね。4年過ぎたって未だ地元同士の会話は意味不明です。価値観が違うなんてのは言葉が解っての話ですから。だから私はここは「外国だな」と思うこともしばしばあります。

ただ、最近になって考えるのですけれど、「奄美の凄さ」っていうのはある様な気がします。改めて圧倒的な「自然の力」というか・・・。何をどう言っていいか難しいのですけれど。最近は大分自然破壊というか、魚や貝やたこや、ウニが少なくなって環境の悪化があると言われています。それでも海の風やら、空気の匂い、綺麗さとか山や木の人が入れぬびっしりとした感じ。自然は圧倒的に残っていて自然の有形無形の恵みというのはきっとあるのだと思います。私も最近になってその辺りがようやく解ってきたレベルかもしれません。

また続きは(3)で。

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