高校排球部の先輩後輩が奄美来島(1)

 今までに私が奄美に移住してから、関東(一部熊本も含む)から5組の友人や知人が奄美へ遊びに来た。いずれも世界自然遺産に指定されて以降の来島で、奄美人気は高まりつつあるといえる。ツアースケジュール2泊3日で来る人は多いけれど、その期間で奄美を堪能するには大分時間が足りない気がする。奄美は意外に大きく、南北80kmで2泊3日で回るのは大変だからである。

 今回来た先輩と後輩は加計呂麻島に行きたいとリクエストしてきた。その為日程を1日増やし3泊4日としてもらった。であれば何とか古仁屋で泊まるなどして加計呂麻島まで回れるだろうと考えた。1人は埼玉から、あと1人は熊本から来島。奄美空港で午後1時半に落ち会った。熊本の後輩K君は熊本から新幹線で鹿児島、リムジンバスで鹿児島空港から奄美へ飛んできた。埼玉の先輩Iさんは羽田からJAL直行便で奄美へ来た。今年8月に高校バレー部の同窓会が埼玉であり、そこで私が軽く奄美紹介したことになぜか乗ってくれて今回の来島となった。私は遠くまで来てくれた先輩と後輩に感謝した。遠くからようこそ奄美へ来てくださいました。

 私は前もって買ってあったポキ丼を持って空港で出迎えた。初日の時間は限られているので私の車で北部笠利地域を案内することにした。多くの場合最初に観光バスが立ち寄る「あやまる岬」へ案内した。そこでポキ丼(ハワイ発祥らしい朝漁り魚と海藻の醤油マヨのずけ丼)を食し少々のアルコールで、先ずは奄美10景の壮麗な海岸線と遠くに見える喜界島を堪能してもらう。その後奄美で最も美しい海岸と言われる土盛海岸を案内する。女性客が必ず立ち寄る観光スポットであり、あまりの景色の美しさにこの海岸専門に撮影するプロの写真家もいる。

 もう10月中ばで少し陽も短くなってきているので、先を急ぐ。当初から先輩後輩が見たいと言っていた「田中一村美術館」に案内する。一村は生前画壇に一切与することなく、奄美を最後の住処として移住し奄美の最も奄美らしい植物などの画風を確立した孤高の日本画家である。しかしその才能は生前は一切認められることはなかった。 NHKのプロデユーサーが発掘しテレビで放送されることにより、全国に知れ渡ることななった。亜熱帯の奄美のみすぼらしい借家で裸で絵に向き合う一村の姿を何かの機会で見た人は多いのではなかろうか。先輩と後輩はいたく感動し一村の絵を鑑賞した。ただ残念なことに丁度上野東京都立美術館で「田中一村展」が開催中とのことで肝心の有名な絵はレプリカであった。先輩は東京に戻ったらまた本物を見にいくと言っていた。

 笠利にはとても素敵なビーチが多くあって、他に何ヶ所も案内したかったけれど、初老の男3人でハートロックを観に行った後、名瀬のホテルに5時には到着したかったので、ホテルに向かった。続きは(2)へ

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