バリ島と奄美(3) 「透明度」

 奄美はバリ島の源流、アジア文化圏の北限という話をしました。確かに奄美には日本(大和文化)とは違う何か南アジア的な雰囲気があるような気がします。日本であって日本でないような、フィリピン、中国、台湾、琉球などの文化的影響を強く受けた、また同じ気候帯の独特な南国の雰囲気があります。人々も細かいことに拘らない大らかさも似てるかも。

 奄美を訪れる観光客の多くがバリ島へ行ったことがあるという話を聞くのが多いのは個人的には不思議なことでした(最盛期のバリ訪の1/10だそうだが)。ダイビング繋がりはよく聞きます。夏の朝南国フルーツのトロピカルな雰囲気を味わったり、鳥料理、豚料理もバリ島は多かった覚えがあります。「神の島」の自然信仰もどこか似たところがある。何かもわっとして暖かい空気感と人当たりの柔らかさは共通項があるかも知れない。

 実際、私がコロナでバリ島移住を断念し奄美へ移住した経緯は以前書いた通りですが、バリ島に惹かれた私が奄美へ移住しようと思ったことは、どこかで「並べて考えた」何かがあったのでしょう。何か同じ雰囲気が。

 「海のリゾート地」のイメージは共通しているもののバリ島に比べて奄美の海はどこでも手付かずで圧倒的に透明で美しい。沖縄より海は綺麗で日本に残された貴重な自然環境資源です。ビーチはびっくりするくらい「無人」でどこも「プライベートビーチ状態」です。

 マングローブの森は八重山諸島に次ぐ第2の規模を誇ります。カヌーで漕ぎ出して通るマングローブのトンネルは絶景というほかありません。海や自然に関して「手付かずで残っている」というのが奇跡。だからその海や自然をそのまま残したい。外から多くの人が入ってくると汚されてしまう守りたいという気持ちは住民の本音だと思います。

 私は毎日エメラルドグリーンの海をみながら運転するのが当たり前ですが、観光で来られる人は奄美の海の透明度にびっくりされます。海亀は普通に一緒に泳げるし、12〜2月くらいは鯨が近海に子育てにやってきます。双眼鏡で見るとその姿が見えるといいます。(私は真剣に見てないんですけどね)

 奄美の海は日本の宝だと思います。5月から10月まで普通に泳げます。

 読んでいただきありがとうございました。

 

 

 

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