2拠点生活のすゝめ

3〜4ヶ月に1度くらい、雲海の上を青い空眺めながら飛行機で移動することは、何かとても贅沢な時間だと思います(LCCのおかげです)。精神的にも良い感じがしますねー。「雲海の着想」と書かれた方がいらっしゃいますが、日常の雲海の下の生活から、離れた所で「神の視点」とはいかないまでも、何か自分の人生と生活を俯瞰して見てみたり、妙に客観的視点を持って、眩しい太陽を感じながら振り返ってみるって大事な時間じゃないでしょうか?

勿論飛行機代がかかる訳で「特権階級だろ」と怒られそうですが。いやいやそうでもないのですよ。あにはからんやで、5年前は東京、奄美往復9600円なんてセール特価もありましたから年がら年中行ったりきたりしてました。大阪も往復6500円なんてのもありましたからびっくりです。

今は石油価格の変動や物価の高騰で、大体17000円くらいでの東京往復となります。しかしそれだって新幹線で東京、大阪片道約15000円に比べたらかなり安いですよね。LCC恐るべしですよ。それから東京から直行便で奄美へ行けると思っている人は意外と少ないですね。直行いけるんです。奄美はかくも東京や大阪から近いんですよ。

私は年間4回ほどの里帰りしますけれど、実は妻は埼玉に住みながら毎月奄美へやってくるんです。奄美で8〜10日滞在します。完全な2拠点生活と言ってよいでしょう。私は「大変だろうから2ヶ月に1度くらいにしたら?」って時々言うのですけれど。「いや私は毎月奄美へ来るのが楽しみなんだ」と言います。妻は埼玉でダブルワークしながら母親の面倒をみています。凄いバイタリティと「奄美愛」です。頭が下がります。

ちょうど隣の若い夫婦のご主人がやはり完全2拠点生活をしています。1週間ごとに東京都奄美を往復しています。ご主人はシュノーケリングが大好きで、奄美へ帰ってくると寒い時期でもウェットスーツ着て、水中バイクを握って海へ潜ります。漁業権を持っていますから魚や貝を仕留めてきます。全くストレスフリーな感じで、きっと都会でもバリバリ仕事ができるんだろうなーと思います。結構羽振りのいい仕事をしている様です。

近くにはお笑いの大御所SMさんの娘IMさんも2拠点生活をされています。昨日もテレビ出てましたけど。家は古い家屋を借りてDIYでかなり補修されたと聞いています。

2年前、お子様が東京の生活に馴染めず中学生と小学生のお子さんと一緒に移住されてきた方がいます。小さな喫茶店をやっています。ご主人は東京と奄美の2拠点生活をしていて、奄美へ来るとPCでその喫茶店で仕事してましたね。その喫茶店は商売というより「子供達の居場所」であり隣家がゲストハウスで「大人の居場所」にもなっています。子供達はしっかり奄美の生活に馴染み、この春めでたく奄美の進学校に合格しました。ご主人も東京の1人生活は寂しいのか最近とうとう奄美へ引っ越してきました。今は事務所を探していますね。仕事の内容は詳しくはお聞きしていませんが、PCで東京の顧客相手の仕事みたいです。

隣家のご主人もそうなのですけれど、インターネット、そしてコロナの社会の体験は仕事のやり方を根本的に変えた気がしています。10年くらい前から奄美もICTサテライトofficeみたいな取組もありましたけどコロナは完全に働き方や社会、そしてコミュニケーションの方法を変えた気がします。地方創生、移住促進と若い人はどんどん地方へ移住する人も増えてきました。その人たちを見てて思うのは、私もそうなんですけど、なんか元気ですよね。現代風かなー。新しい人間像、あと思い切って自分の感覚を大切にしている分愉しそうにも見えます。もちろん失敗したっていいと思いますね。やり直しのきく社会になってきています。

そんな風な事で、2拠点生活のすゝめとします。

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